Let's  cook  Thailand
  

バンコクからわずか4時間の楽園


 目が覚めたとき、体中の血の気が引いたのを今でもはっきりと憶えている。
同行する人との待ち合わせ時刻はWTC(ISETAN)前にAM7:00。この時、起床時刻は既にAM7:15-。大寝坊もいい所である。自宅から待ち合わせ場所までどんなに頑張っても30分はかかる。バスの出発は待ち合わせ場所から再び移動してAM8:00にカオサン通りであった。もうどうしようもない。電話で謝ってガムシャラに急いで行くしかなかった。バイクタクシーとBTS(スカイトレイン)を乗り継いでWTC前に着いた時刻は半分絶望的なAM7:50。タクシーに飛び乗っていざカオサンへ。集合時刻に遅れてくるようなヤツを待ってくれるはずも無く、もう出発してしまったのか…と思いきや、AM8:10、カオサンにいたのは笑顔の素敵なタイ人。旅行代理店の人らしく「マイペンライ(大丈夫)」と言ってきた。どうやらまだバス(10人乗りのただのワゴンだが)はここに到着すらしていない様子。案の定、結局そのバスが出発したのはAM9:00近くであった。なんてったってタイ時間である。日本と違って時間通りにバスが動くはずも無く、今回は何とかこれに助けられた。
 向かった先はコーサメット(サメット島)。バンコクから車で南に3時間、ラヨーンと言う町の近くから船に乗り換えて30分。とても小さな島である。とてもバンコクの水の汚さとは比べ物にはならなくて、海は限りなくクリアなブルー。天気は快晴。砂浜には南国らしく椰子の木などが生い茂っていて、もう言う事無し。タイ人の保養地域としても有名で、タイ人や欧米人といった観光客で賑わっていた。3日間いたが日本人は私たち以外誰も見なかった。
 コーサメットに来た目的は、無し。ただの気晴らし旅行。たまには何も考えずに、ただボーッと海辺で寝るのもなかなかいい物。あまりに気持ちが良かったので肝心の泳ぎは殆どせず、ただ寝まくって今回の旅行は終わってしまった。
 ちょうど離島日は4月13日。ソンクラーン初日。帰り際、いつどこからでも水をかけられてもいい様にビニールの買い物袋で荷物を完全防備してバンコクに帰ってきた。



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